全ての業務に対応できるわけではなく不効率になることも
マーケティングオートメーションは、販促活動や顧客対応などをスムーズに行えるツールの一つですが、全ての業務に対応できるわけではなく、導入方法によってはかえって不効率になることもあります。また、常連客や見込み客が抱えているニーズを把握するためには、社内のシステム化を進めるだけでなく、定期的に商品やサービスに対する率直な意見を聞くことも重要となります。そのため、マーケティングオートメーションを導入した後に想定通りの効果を得られなかった場合には、積極的に顧客アンケートやヒアリングを取り入れることも大切です。
なお、年齢や性別などの点で顧客のターゲットが限られる商品やサービスは、マーケティングオートメーションを導入せず普段通りの営業活動で十分な利益を出せるケースも少なくありません。そのため、日頃から経営陣や営業、経理などの担当者が話し合って、じっくりと費用対効果について検討しましょう。
現場の社員がシステムを使いこなせるまでに時間が掛かる
パソコンやタブレット端末などを使ったマーケティングオートメーションのシステムは、顧客の動向を判断するうえで利便性が高いものの、現社の社員が正しく使いこなすために徹底した教育が必要となります。特に、過去数年間の顧客数の伸びや営業利益などを一元的に管理したい場合には、営業や経理に関する基本的なノウハウだけでなく、相応のIT分野のスキルが要求されます。そうした中、本格的にマーケティングオートメーションのシステムの導入を進めるにあたって、早い段階から各地の民間企業内で広く採用されているシステムの特徴について調べたり、自社の営業や霧の担当の社員と面談をしたりして、ニーズに合うシステムを選択することが肝心です。